スキャンツール基本研修を開催しました

今年度から新たにスタートする、「スキャンツール活用事業場」認定制度の第一段となる、スキャンツール基本研修を、11月20日と21日の両日に振興会教育センターに於いて実施しました。

既に日整連ニュースや、オアシスOITAでご案内したとおり、日整連が推進する自動車の診断や整備作業の効率化を図るために、スキャンツールを活用して電子制御装置の機能診断がおこなえる事業場を、「コンピュータ・システム診断認定店」として認定することにより、ユーザーの信頼を得るのが目的です。

基本研修を修了した人が、次年度に開催される応用研修を受講修了することと、その事業場に一定条件を満たしたスキャンツールを所有することに加え、整備技術マニュアルを入手する手段であるFAINESへの加入という3つの条件が揃うと、「コンピュータ・システム診断認定店」になる資格を得ることができます。

今回の基本研修には2日間で41名の参加が有り、カリキュラムに沿っておこなわれました。

座学では、OBDの歴史や必要性と電子制御の基本ならびに、スキャンツールの機能等の説明があり、午後からの実習では3台の車両を使ってスキャンツールの取扱いと、さまざまな機能を活用した診断作業を体験してもらいました。

実習には、スキャンツールの製造メーカーである、潟fンソーセールス九州支社サービス部の浅野氏と、鞄立オートパーツ&サービス九州支店の山田氏のお二人にも協力していただきました。

参加者の7割が既にスキャンツールを所有しているということからも、「コンピュータ・システム診断認定店」への関心の高さがうかがえます。


DENSO製スキャンツール「DST-2」を使って、エンジン状態をデータモニターする様子。
DENSO製スキャンツール「DST-i」を使って、DTCの読取りを実施。
日立製スキャンツール「HDM-AP5」は、それ自体に表示部を有していないので既存のノートパソコン等を利用して診断をおこなう。
日立製スキャンツール「HDM-3000」のアクティブテスト機能を使って、エンジン回転を上下させたり、パワーバランステストを実施。
鞄立オートパーツ&サービス九州支店の山田氏(右端)も説明に協力していただいた。
自社製品を説明する潟fンソーセールス九州支社サービス部の浅野氏。
「コンピュータ・システム診断認定店」の証となる認定看板(左)と盾(右)の見本。
この他に「のぼり」も用意される。