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2005年9月
変更になったダイアグノーシスコード
 エンジン始動後、チェックエンジンランプが点灯するという平成11年式ワゴンR(車両型式GF-MS21S、エンジン型式K6A)のトラブル事例を紹介する。
 詳しく話を聞くと、チェックエンジンランプが点灯するので、ダイアグノーシスを調べるとコード31を表示したという。
 この車の修理書がないので、研修等でもらったスズキ車の他の車種のダイアグコード表を調べたところ、コード31はプレッシャーセンサ系異常となっていたので交換したという。それでもチェックエンジンランプが消えないので今回の依頼となったわけである。
 確認の為、ダイアグモニタカプラのDN端子とGND端子を短絡し(図1)、チェックエンジンランプの点滅回数を読み取ると、確かにコード31を表示した。異常コードを消去しても同じであった。
 プレッシャーセンサの端子電圧を測定すると、電源は5V、ECUへの出力信号はインマニ負圧に比例して変化している。これでプレッシャーセンサ系の異常を表示するのはおかしい。ECU部でも測定したが同じような値を示した。
 プレッシャーセンサの信号が入力しているのにも関わらず、チェックエンジンランプが点灯しプレッシャーセンサ系異常を表示するということは、ECUの不良ということになる。
 念の為にと、この車の修理書でダイアグノーシスコードを調べると、コード31はカム角センサ系異常となっていた。
 通常、ダイアグノーシスコードは、エンジンや年式が違っても、そのメーカーの車であればほとんど変わらないものである。それが、スズキ車は、平成10年くらいを境に大きく変わっていた。(図2)
 さっそくカム角センサの点検をすると、電源、アースは問題なかったがカム角信号が発生していなかった。
 ワゴンRのダイアグノーシスコードの比較表とカム角センサの点検方法を紹介するので参考にしてもらいたい。
《技術相談窓口》

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